『マンガ研究』 投稿規程・執筆要領・審査要領


『マンガ研究』投稿規程

2016年6月25日改訂、2020年2月11日修正、2022年6月18日改定

1. 投稿資格:日本マンガ学会正会員および学生会員。

2. 原稿の種類:マンガ(漫画、まんが)に関する研究論文、研究ノート、レビュー・論説で、未発表のもの。
 ・研究論文:主題に対して理論的または実証的に研究した成果を客観的に論述した著作で、独創性があり、目的・方法・結論等が明記されており、学術的に価値ある内容を含むもの。
 ・研究ノート:マンガに関する史料、書誌、調査、統計、実験などの研究報告や、プロジェクト・催事企画などの活動・取り組みの報告で、内容や研究方法に公表の価値がある新しい知見や意義ある考察を含む著作。信頼性、有用性があり、新たな研究の推進に資すると同時に論理的に整理された記述になっていること。
 ・レビュー・論説:マンガ作品だけでなく、マンガ研究の図書や催事企画などを対象に、著者自身の視点・理念・方法を踏まえ、主題、対象に対して独創的な解析、論考を加えた著作で、マンガ研究、マンガ文化の展開に貢献するもの。いわゆる評論や批評、書評を含む。

本学会では、二重投稿は認めておらず、投稿可能な原稿は未発表のものに限る。
 なお、未発表とは、当該原稿がこれまでに書籍、学術雑誌、紀要、報告書(科研費報告書や助成金による研究の報告書など)、学位論文などの形で公的に刊行・発表されていないということを意味する。
 ただし、学位論文(あるいはその一部)などについては、引き写しをするのではなく、必要な加筆・修正を行った場合は投稿可能である。
 該当する原稿を投稿する者は、投稿時のメールにてその旨を知らせること。編集委員会にて投稿の可否を確認する。また、査読が終了し、掲載されることになった場合には、脚注などでその旨を記載すること。

例:本稿は20xx年3月に〇〇大学に提出した修士論文の一部に大幅な加筆・修正を加えたものである 。

3. 執筆の要領:執筆は、別に定められた「執筆要領」に準拠すること。

4. 掲載の採択:査読・審査に基づき、編集委員会が掲載の採否を決定する。必要に応じて編集委員会の外に査読・審査委員を依頼する場合がある。採否判定の過程・理由は開示しない。ただし、投稿者は、結果について説明を求めることができる。この場合、編集委員会は申し出内容を精査の上、適正範囲内で回答する。

5. 刊行までの日程:
(1)投稿締め切りは各年度8月31日(必着)とする。
(2)掲載の採否は11月末までに投稿者に通知する。
(3)刊行は当年度3月を目処とする。

6. 抜刷等:執筆者には、抜刷30部と、掲載誌3部を無料進呈する。

7. 原稿送り先
日本マンガ学会編集委員会(Eメールまたは郵送。ファックスによる送付は不可)
Eメール editorialjsscc@gmail.com
郵送(日本マンガ学会事務局)〒164-8525 東京都中野区中野4-21-1 明治大学中野キャンパス1426室 宮本大人研究室気付

 投稿された論文等及びシンポジウム抄録は、紙書籍及び電子書籍として発行されます。図版や長文に渡る引用について、著作権引用の範囲に適合していれば特に問題はありません。これ以外に許可が必要なものについては、電子化を前提とした図版使用を検討ください。
また、電子書籍版として公開された論文等についても、これまでの紙書籍版と同様、公開後に内容を訂正し次号以降に掲載することは原則的に行っておりません。

『マンガ研究』執筆要領

2019年6月23日改訂、2020年2月25日修正

◆一般的事項
・使用言語:原則として日本語とする(執筆者の日本語レベルに応じてネイティブ・チェックを受けること)。研究論文については英文要旨を用意する。論証の根拠や判断基準が明確な記述である限り、文体は問わない。

・原稿の分量:原則として一篇につき、研究論文は本文10,000字から20,000字まで、研究ノートは10,000字以内。レビュー・論説は4,000字以内。

・原稿の体裁:必ず完成原稿であること。原則として文書作成ソフトによる横書きとする。手書きの場合はマス目原稿用紙を用い、読みやすい楷書で書くこと。
標題紙に、原稿の種類、題目、執筆者名、所属機関名、専門とする研究分野を明記する。内容の要旨を400字以内でまとめ、添付する。掲載が決定した場合、研究論文については英文200語以内の要旨を提出する。

・提出物: Eメールあるいは郵送にて以下を提出すること。
a. Eメール:
(1)原稿ファイル(データは、Wordファイル形式が望ましい)。
(2)図版(使用する場合)の画像ファイル(画像ファイルの容量が大きく電子メールに添付できない場合、ファイルを保存した記録メディア、版下、写真のいずれかを郵送すること)。
b. 郵送:
(1)プリント原稿5部(図版も含む。コピー可)。
(2)原稿および図版(使用する場合)を収めた記録メディア(原稿データは、Wordファイル形式が望ましい)。
(3)図版原稿(使用する場合)の版下、写真等。

・図版の扱い:モノクロを原則とする。カラー図版の場合、経費は投稿者の自己負担とする。使用する図版の数は特に限定しないが、原則として本誌(A5判)4頁分以内に納められるものであること。

・校正:著者校正は1回。誤字訂正など最低限の修正のみとし、書き直しは認めない。

◆論文の構成
いずれの種類の原稿も、標題紙(表紙)、要旨、本文、註、等の構成部分からなることを原則とする。

・標題紙:1枚の用紙に、原稿の種類(研究論文、研究ノート、レビュー・論説)、題目(和文および英文)、執筆者名(欧文表記による氏名付記)、所属機関名(学部生・大学院生の場合は教育課程まで)、専門とする研究分野を明記すること。

・要旨:当該論文の要旨を400字以内で記述(研究論文の場合、掲載決定後200語以内の英文要旨を提出)。

・本文:章、節、等々の項目を分けた構成とする。本文中の見出しは左揃えを原則とする。

・註:註は本文中の当該事項の後に(註1)のように表記し、本文の後に一括して番号順に記載する。引用文献、参考文献についても、註を用いてその出典を明示すること(引用は、目的上正当な範囲内に限ること。また必ず出所を明示すること)。

◆語句の表記・表示
・文章は、原則として常用漢字を用い、かなづかいは現代かなづかいと新送りがなに従うものとする。ただし、特別の事由があるときは、この限りではない。

・句読点は、‘ 、 ’ および ‘ 。 ’ とする。英文は、‘ , ’ および ‘ . ’ とする。

・カギカッコの用法は以下のとおり。
「」:作品名、論文名あるいは引用文の表示に用いる。
『』:文中における書名、誌(紙)名の表示に用いる。

・数字やアルファベット等は半角文字とする。

・外国語の固有名詞
文中初出の人名は、必要に応じてフルネームを片カナ書きし(ミドルネームの頭文字は原語のままでよい)、その後に( )で原綴りを付記する。地名、研究機関名等も、これに準ずる。

◆引用文献、参考文献の記載方法
註における引用文献、参考文献の記載は、原則として次のようにする。

・雑誌の場合は、著者名「論文(記事)名」『雑誌名』発行所、第○巻第○号、発行年、頁の順序で記載する。例えば、天馬トビオ「手塚マンガにおけるコマ割の変遷」『マンガ学研究』漫画書房、第3巻2号、2002、pp.10-21 など。外国語文献の場合は雑誌名を斜体にする。例えば、Clark Kent, “New Development of Japanese Comics,” Comic Studies, vol.20 no.3, 2002, pp.10-15. など。

・図書は、著者名『書名』発行所、発行年、頁の順序で記載する。例えば、間久部緑郎『手塚マンガの研究』漫画書房、2002、p.100 など。外国語文献の場合は書名を斜体にする。

・翻訳書の場合は、原著者名、翻訳者名『書名』発行所、発行年、頁の順序で記載する。例えば、クラーク・ケント、写楽保介訳『日本マンガの特質』漫画書房、2002、p.120 など。

◆図版(図、写真、表、引用図版等)
・本文中で図版の説明をする際、対応する図版を明示する。示し方は、(図1)、(表3)のように表す。

・図版のキャプションは、一括して別紙にまとめ、番号順に記載する。他の文献から図版を引用する場合には、キャプションの末尾に出典を明示する。その記載法は、引用文献の場合に準ずる。引用は公正な慣行に従い、引用の目的上正当な範囲内に限ること。また必ず出所を明示すること。

・図版原稿は、汚損の無いよう保護し、各々に番号(図○、表○、等)のみを付す。

◆その他
・字句の表記、図版の扱い、また原稿の種別など、論文掲載の方法について編集委員会から相談する場合がある。

・提出された原稿は、原則として返却しないので、予め控えを取っておくこと。図版原稿等で返却が必要な場合は、事前に申し出ること。

 公平な査読審査を進めるために、誰が投稿原稿の著者であるかを推測できるような情報は極力避け、著者が特定できないよう工夫して執筆してください。
 原稿を投稿する際は謝辞を記載しないでください。必要な場合は、掲載が決定した後の著者校正にて追記してください。

『マンガ研究』査読・審査要領

2019年6月23日改訂、2020年2月25日修正、2022年6月18日改訂

・投稿原稿の受領
編集委員会は、投稿された論文等の受領後、投稿者に「投稿原稿受領通知」を送る。

・査読・審査
編集委員会は、投稿された論文等を下読みした上、原稿の種類によって以下の通りに対応する。
研究論文は、1件ごとに最適な査読委員2名以上を定め、投稿論文の写し及び査読結果報告書用紙を査読委員に届ける。査読委員は、約4週間以内に査読を済ませ、査読結果報告書を編集委員会に提出する。研究ノートとレビュー・論説は、1件ごとに編集委員会で審査を行う。
編集委員会ではそれぞれの報告に基づき、掲載の可否を決定する。

研究論文の査読結果は、次の4種とする。
(1)投稿原稿をそのまま掲載可とするもの。(多少の字句訂正を含む)
(2)投稿原稿を一部訂正の上、掲載可とするもの。
(3)訂正・再提出を求め、再査読の上、掲載の可否を決定するもの。
(4)掲載を認められないもの。

研究ノートとレビュー・論説の審査結果は次の2種とする。
(1)投稿原稿をそのまま掲載可とするもの。(多少の字句訂正を含む)
(2)掲載を認められないもの。

・査読・審査結果の通知
編集委員会は、投稿者に「投稿論文等査読・審査結果通知」を送る。査読・審査結果(2)(3)の場合、投稿者は約4週間以内に訂正原稿(または掲載辞退書)を作成し、事務局経由で編集委員会に提出する。編集委員会は、訂正原稿を精査の上、採否を最終決定し、その結果を投稿者に通知する。

・査読・審査結果への説明要求
投稿者は、査読・審査結果に対して異議がある場合、編集委員会に説明を求めることができる。編集委員会は、査読・審査の厳密公平性を損なわない範囲でこれに回答する。

・校正
著者校正は初校のみとする。再校以降は編集委員会で行う。

 査読審査は、著者の情報(名前、所属など)/査読・審査委員の情報(名前、所属など)を隠した状態で行います。著者/査読委員が誰であるかの問い合わせには応じられません。投稿者は執筆要領に準じ、原稿の著者が特定できるような情報を記載しないよう気をつけてください。また掲載の可否にかかわらず、査読・審査委員は査読を務めたことや査読結果を公表することはできません。

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