『少女マンガの表現機構 ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫」』


岩下朋世
NTT出版
2013年7月18日発行
定価:3200円
ISBN978-4-7571-4314-2

[目次]
まえがき

序章 手塚少女マンガ作品をめぐる空白―本書の目的と構成
0 問題の所在
1 マンガ論における手塚の位置づけ
2 手塚治虫の少女マンガ作品について
3 手塚治虫を論じるということ
4 「少女」という概念および少女向け媒体
5 「表現論」というアプローチと本書の方法論
6 本書における「マンガ」
7 本書の構成

第一章 手塚の少女マンガ作品はなぜ語られないのか―先行研究の検討
0 「マンガ観」をめぐる問題としての「定義」と「起源」
1 手塚治虫研究に関する批判的検討
2 少女マンガ論に関する批判的検討
3 「リボンの騎士」に関する先行研究の検討
4 「手塚治虫の少女マンガ作品」を論じるための視覚

第二章 登場人物の構成と表現の機構―「リボンの騎士」再考
0 「少女マンガらしさ」という前提
1 「リボンの騎士」における性別の描き分け
2 マンガにおける登場人物の構成
3 サファイヤの描き分けに見る登場人物の構成
4 登場人物の「内面」の構築
5 「リボンの騎士」における「内面」の描写

第三章 手塚治虫における少女マンガ作品―「ナスビ女王」「エンゼルの丘」分析を中心に
0 作品分析の視覚と目的
1 「ナスビ女王」における登場人物の描写と「内面」の構築
2 「エンゼルの丘」における登場人物の描写と「内面」の構築
3 「双子の騎士」とリメイク版「リボンの騎士」における内面の構築

第四章 「マンガ」を論じるために―課題と展望
0 「マンガ」を論じる上での課題と展望
1 「手塚治虫のマンガ」を論じるために
2 「少女マンガ」を論じるために
3 「マンガ」を論じるために
4 <マンガ>をめぐる対話にむけて

あとがき

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