2019年度 第1回 著作権部会のお知らせ


日本マンガ学会著作権部会のお知らせ日本マンガ学会著作権部会の2019年度第1回の会合を下記のとおり開きます。
皆様方の参加を歓迎いたします。                           

記1,日時 2019年9月25日(水曜日)午後6時から午後9時10分まで。2,場所 文京シビックホール 3階の「会議室1、会議室2」
          〒112-0003 文京区春日1丁目16番21号。03-5803-1100
              地下鉄丸ノ内線・南北線の「後楽園駅」下車1分
                 都営三田線・大江戸線の「春日駅」下車1分
            JR中央線の水道橋駅(お茶の水駅より)下車、徒歩10分。3,資料代  1000円4,講演ー(順番、講演者を変更することもある)

●18時から18時40分
(1)円谷英明「『合同会社 円谷特技研究所』の設立について」
      特撮の神様・円谷英二(1901-1970)の孫の円谷英明は、円谷プロの6代   目社長に2004年6月就任、2005年社長を解任された。その後、円谷プロか   ら円谷一族は放逐された。英明氏は今度、「円谷特技研究所」を立ち上げた。
      著書に「ウルトラマンが泣いているー円谷プロの失敗」(講談社現代新書・2013年)   (740円+税)(講談社03-5395-3521)がある。
      参考文献:上松盛明・大家重夫「ウルトラマンと著作権」(青山社・2014年)
        (4500円+税)(青山社042-765-6460)

●18時40分から19時20分
(2)水上洋一郎「法改正を中心とした外国人受入れについて」
      水上氏は、法務省入国管理局に入省した元官僚。元・東京入国管理局長。
   現在、公益財団法人 日韓文化協会顧問。
      2019年4月1日、「出入国在留管理庁」ができた。定員5400人。総括的な   制度解説。失踪した技能実習生約9000人を逮捕し、送還すべきでないか。マン   ガ家の政治亡命(難民認定)の事例はあるか等にふれる。
      福島香織「中国の女」に中国の漫画家胡蓉が、1年滞在のビザをとったが、もう   少し、日本に滞在したい、と入国管理局へいったところ、その時の担当官は、「文化  交流のビザは1年限りで延長できない」しかし、「イラストレーターなら芸術ビザ」
    といって、延長になった。「潜入ルポ 中国の女」(文藝春秋・2011年)186頁。  ((文春文庫・2013年)212頁。文藝春秋03-3205ー1211)。担当は、皆、この    ように親切か。こういう制度は、今もそうか。日本に行きマンガ家になりたいという  外国人、プロの外国人マンガ家は、どういう資格で、長期滞在が出来るか、など。

●19時30分から20時20分
(3)津堅信之「日本のマンガ・アニメ産業について」
 7月18日、京都アニメーションのスタジオで、放火殺人事件が起こり、スタジオ内の
  70人の内、男性14人、女性21人が死亡、負傷者33人の被害者を出した。こうい う会社が、いくつあり、何人の人々が働いているのか、世界のアニメ産業の中で、日本 の会社は、どういう位置にあるのか、日本政府はどのように応援しているか。
 津堅氏は、日本大学芸術学部講師。著書「日本のアニメは何がすごいのかー世界が惹か れた理由」(祥伝社新書・2014年)(820円+税)(祥伝社・03-3265-2310)ほか。

●20時20分から21時10分。
(4)はちこ「『中華オタク用語』から理解する中国のオタク文化の受容」
  日本在住8年になる中国出身のマンガ・アニメ研究家。
  小学生の頃、日本のアニメ「キャプテン翼」を知り、中学生の頃、「ナルト」で同人  の沼にはまり、2011年、来日。名古屋大学大学院修士課程修了。社会人の体験あ  り。2019年、はちこ名義で「中華オタク用語辞典」(文学通信社・2019年)税込  み1944円(本体1800円)を発行した。中華圏(本土、香港、台湾)で使われ  ているオタク用語をまとめた世界初の辞典である。マンガ、アニメ、ゲーム、アイド  ル、二次的創作、エロなどに関する言葉を集成した。(ネットで、アマゾン参照)。◎参加希望者は、以下のアドレスに「出席」と通知してください。     nmg.copyright.ooie@gmail.com (出席者へ配布する資料の部数を用意するため)◎会終了後、21時20分から、「後楽園駅」6階「北海道・後楽園メトロ・エム店」に て、講演者を囲み、1人5000円以下の会費で有志による懇親会を予定している。

●参考
2018年度の著作権部会
1)、2018年5月24日(木曜日)。2),場所    学士会館  203号室
3),講師と演題  (1)吉田大輔「TPPと著作権」
(2)円谷英明「最近の中国におけるウルトラマン事情」
(3)佐藤千春「アニメ原画の権利はどこにあるかーアニメーターの待遇改善を」
(4)ヒロ・マスダ「なぜ、クールジャパン政策の無駄遣いに検証が必要か?
           ー官製映画会社の失敗と海外における映画化権の基礎知識」           

日本マンガ学会著作権部会 世話人       大家重夫(おおいえ・しげお)
(〒100-0014 東京都千代田区永田町2-17-17アイオス永田町717号室
              (株)インタークロス IT企業法務研究所客員研究員)

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