2016年度 資料収集保存部会熊本視察報告


2016年11月12-14日開催

資料保存部会の2016年の視察旅行先は熊本、震災の影響で実施できるか危ぶまれたが参加者の皆さんのご協力のおかげで何とか無事終えることができた。
今回の目的は次の3点であった。
①熊本マンガミュージアムプロジェクト(クママン)が所蔵するマンガ資料、所蔵施設の見学
②熊本でマンガ関連活動をしている人たちとの交流
③旅行期間中に行われているマンガ関連イベントに参加

それぞれについて詳細を述べる。
①については、11月14日にクママン事務所、収蔵施設森野倉庫、旧西合志町議会棟を見学。森野倉庫では、他県から送付されてきた本とクママン所蔵本を視察。昭和30年代の貸本漫画、雑誌、50年代の少女マンガに注目が集まっていた。2017年に開館予定の合志マンガミュージアム建設予定地も合わせて見学した。
②については11月12日に球磨郡水上村の温泉旅館で資料保存部会、九州交流部会、クママンスタッフとの交流会、通称「マンガ合宿」を実施。深夜までマンガ談義に花が咲いた。また秘湯湯山温泉に浸かりながらの交流も忘れられないものとなった。
③については、11月12日、熊本大学文学部主催のフォーラム「マンガによる地域文化の活性化」においてクママン副代表鈴木寛之氏の講演会に参加。翌日13日の湯前マンガフェスタでは、那須良輔漫画大賞授賞式、漫画家村枝賢一氏、うえやまとち氏とのマンガトーク、アニソン大会、くまモン絵による応援色紙展示、ワンピース復興電車見学会に参加した。
(文責 クママン 代表 橋本博)

タイムテーブル
1日目
熊本大学で、「熊本大学文学部フォーラム マンガによる地域文化の活性化」(報告者:鈴木寛之氏 コメンテーター:小川剛氏)を拝聴。主に、クママンの歴史について。
湯前に移動。水上に宿泊。

2日目
湯前まんが美術館、湯前まんが図書館、第25回那須良輔風刺漫画大賞応募作品展示を見学。
周辺で、「2016ゆのまえ漫画フェスタ」が開催されており、かなりの賑わいだった。ここで屋台で昼食をとりつつ、ステージで「うえやまとち&村枝賢一&東毅トークショー」が開催されたので、これを拝聴。
さらに、湯前まんが図書館も見学。こじんまりしていたが、誰もが好みの作品を見つけられるのではないかと思える選書がなされていた。
移動し、菊陽町図書館の村氏を訪ねる。
熊本市内で懇親会。

3日目
合志マンガミュージアム開設予定(2017年7月予定)の建物(元郷土資料館)を見学。
資料の倉庫がわりに使っている、西合志町議会棟を見学。
森野倉庫見学。整理作業の一部を見学。

解散
(タイムテーブルの文責 秋田孝宏)

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