海外マンガ交流部会 第6回海外マンガ読書会


日本マンガ学会海外マンガ交流部会 第6回海外マンガ読書会
―ニック・ドルナソ『サブリナ』(早川書房、2019年)

日時:2020年3月15日(日)15時~17時30分
場所:専修大学神田校舎7号館(大学院棟)7階771教室

第6回読書会の対象作品としてとりあげるのは、海外マンガ翻訳書における2019年最大の話題作の一つ、『サブリナ』です。1989年生まれのアメリカ人作家による第2作目となる本書は世界的に有名な文学賞(英国ブッカー賞)にグラフィック・ノベルではじめてノミネートされたことでも大きな話題になりました。日本でも翻訳刊行後、様々な場で読書会が開催されています。
ある女性の失踪事件をめぐる本作は、私たちにとってもけっして他人事ではないソーシャルメディア時代の現代社会を描いた物語です。このグラフィック・ノベル作品の魅力、現代性はどこにあるのでしょうか?
「グラフィック・ノベル」としてしか表現しえない視覚メディア文化の技法、色使いや構図、ストーリー構成とコマ送り、余白や「間」の使い方、人物描写、サスペンスの手法、憶測など虚実入り交る語りの技法、SNSメディアをめぐるグラフィック表現、ネット社会をめぐる世界認識について……など様々な観点から、この話題作の魅力についてお互いに語り合ってみましょう。
本読書会はどなたでもご参加いただけます。お気軽に直接会場にお越しください。

【対象テキスト】
ニック・ドルナソ『サブリナ』藤井光訳(早川書房、2019年)

<参考>
WEB『マンバ通信』
原正人氏「海外マンガだってマンガなんですけど――邦訳で読む10年代の世界マンガ」
第7回「ソーシャルメディア全盛時代に起きたある事件の顛末──ニック・ドルナソ『サブリナ』」