九州マンガ交流部会 第64回例会 & 第9回女性MANGA国際会議


<日本マンガ学会九州交流部会第64回例会 & 第9回女性MANGA国際会議>

公開研究会 表現の自由と漫画/規制/女性を巡って
―永山薫『エロマンガ・スタディーズ』日本を越えるー記念イベントー

2021年3月21日(日) 13:00-17:30

【企画趣旨】
マンガやアニメ、日本という国そのものの有害な例として、成人向け漫画、すなわちエロマンガは槍玉に挙げられがちだ。批判的な言葉を宣言する国際的な組織は、規制に猛進する分、その背景には思い込みや誤解があることが少なくない。ポップカルチャーかつ軽視されているコンテンツとしてのマンガを巡る鬩ぎ合いは、表現の自由と限界についての議論を呼んでいる。この状態を背景にして、永山薫の『増補エロマンガ・スタディーズ』(ちくま、2014年)の英訳版がErotic Comics in Japan: An Introduction to Eromanga (Amsterdam University Press, 2020)として出版された。この記念イベントは著者と翻訳者にマンガ・性・表現の自由と規制を専門とする研究者を引き合わせ、より生産的で開かれた議論を求めるものである。

【スケジュール】

Part 1: 基調講演
13:00-14:00:
永山薫(評論家)「マンガ:拡張するイマジナリーな身体と世界」
14:00-14:15: 休憩

Part 2: マンガ論争:異文化から性、表現、自由について考える
14:15-15:45: パネル 1
大城房美(筑紫女学園大学)「少女マンガと自由: 破壊と挑戦の半世紀」
竹内美帆(筑紫女学園大学)「女性の主体性表現の場とメディア的条件―SNSにおけるエッセイマンガを中心に」
杉本バウエンス・ジェシカ(龍谷大学)「「ポルノを遥かに超える」――女性と性表現」
15:45-16:00: 休憩

16:00-17:30: パネル 2
濱野健(北九州市立大学)「脱領域化する表現規制のフレーム:マンガ表現におけるモラルパニックの「グローバル化」の再検討」
長池一美(大分大学)「マンガリアリズムとエロマンガ・スタディーズ
ー「マンガ」はショタを描けるか?」
ガルブレイス・パトリック・W(専修大学)「「エロマンガ」は悪い言葉か:
国内外の「エロの壁」に再び向き合う」

17:30: 終了の挨拶
永山薫

【申込み方法】
こちらから登録して下さい

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【使用言語】
本研究会は日本語で実施します。

【当日の詳細なスケジュールについて】
企画の詳細は以下のサイトにて随時更新します。

【お願い】
・参加につきましてはマイクをミュートでお願いいたします。
・講座の画像や動画の撮影・記録・保存・公開等はご遠慮願います。

【問い合わせ】
濱野健(北九州市立大学):hamano@kitakyu-u.ac.jp

【共催】
女性MANGA研究プロジェクト:
女性MANGA研究: 主体性表現と規制ー異文化を繋ぐ(科学研究費補助金基盤研究(B)課題番号20H01225)

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