海外マンガ交流部会 第４回例会
海外マンガ交流部会第４回例会「変貌する米国コミック事情の最前線」
海外マンガ交流部会第４回例会として一般開放の例会を開催します。米国のコミックについて皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか？スーパー・ヒーローもののアメリカン・コミック、『ピーナッツ』や『ブロンディ』などの新聞連載マンガ、『 ゴースト・ワールド』などの映画作品の原作として……。様々なイメージが考えられるかと思いますが、開催中の展覧会「マンガスタイル・ノースアメリカ展―――これもマンガ？北米で活躍するマンガ家たち」においても、北米のコミック事情が様変わりしている様子が伝わってくるでしょう。日本のマンガの受容やインターネットでのコミック流通を含むメディア状況の転換により、日本のマンガに影響を受けたアーティストが登場し、あるいは、米国を拠点にする日本人アーティストの活躍、日本人マンガ家の米国での評価の高まりなどが新しい潮流をもたらしています。また、現在のコミック表現に留まらず、過去のコミック作品研究が膨大なアーカイブ資料によって新たな展開を示しているのも大きな動きとして挙げられます。本例会では部会構成員による特別講演、 研究発表を通じて、最新の潮流、歴史・研究状況の新しい展開など様々な観点から「米国のコミック事情の最前線」について共に語り合う場を持ちたいと思います。
日時：2012年2月4日（土）：13:00～18:00
場所：京都国際マンガミュージアム
- 13:00～14:00
【講演】小田切博氏（ライター）
「『マンガ』の背後にあるもの」 - 14:10～14:50
【研究発表】杉本ジェシカ氏（京都国際マンガミュージアム研究員）
「北米でのマンガスタイルの『元相』の事例として、Colleen Doranについて」 - 14:50～16:30
【特別講義】椎名ゆかり氏（海外マンガ出版エージェント）
「21世紀以降のアメリカでのマンガスタイルの発生と変遷」 - 15:40～16:20
【研究発表】三浦知志氏（初期アメリカンコミックス研究者／東北学院大学講師）
「近年の古典コミックのアーカイブ研究の状況について」 - 16:30～17:30分
【講演】小野耕世氏（部会代表／評論家）
「1950年代のコミックブックへの攻撃について」
カテゴリー: 海外マンガ交流部会