『風刺漫画で読み解く 日本統治下の台湾』


坂野徳隆
平凡社
2012年12月14日発行
定価:780円
ISBN978-4-582-85664-4

[目次]
序 「大椀」に乗り込んだ漫画家
自立から自走に向かう台湾/国島のアウトサイダー的視線

第一章 大正デモクラシー・イン・台湾
大稲■の金魚と龍/「寒天化」する台湾社会/台湾のお雛様は生きている

第二章 富み、また悩みもする蓬莱島
栄枯盛衰の蓬莱米とバナナ/台湾の心臓を創った日本人たち/イラ・ゲルモサに埋蔵された宝

第三章 震撼と共感の関東大震災
義損金計量機に息を吹き込む島民/大椀から溢れ出る罹災者/震災気分をわかちあえ!/復興への一致協力

第四章 皇太子がやってくる―開明の世へ
てんやわんやの奉迎準備/愛国教育の重要な布石となった行啓/山が呼ぶ―皇太子命名で火がついた登山熱/行啓とともに振興されたスポーツ精神と郷土愛/皇太子と高砂族

第五章 牙を剥く台湾
霧社事件の衝撃/コレラ、チフス、マラリア…悪疫を退治する医の千手観音/洪水から台湾人を守った人類の遺産

第六章 “奇妙”な台湾
火鉢にあたりながら、扇風機/紙を食べる神―百花繚乱の民間宗教/言葉の壁/今と変わらぬ台湾ならではの風景と季節の風物/内地への熱い視線VS内地人の見栄

第七章 メディアと便利さの狂想曲
内地人しか聞かなかったラジオ/交通の発達がもたらす夢/長官の朝刊と勇敢な夕刊/台湾レトロ広告の変遷と高砂ビール/ペンは剣より強し

第八章 大正デモクラシーの終焉
地獄谷へ転がる日本/日支の狭間で試された踏み絵/非常時の台湾社会/内台融和と台湾自治問題の行き先/国島と「湾生大正デモクラシー」のその後

あとがき

■は、土偏と作りは口の下に壬

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