『まんが史の基礎問題 ホガース、テプフェールから手塚治虫へ』


佐々木果
オフィスヘリア
2012年8月10日発行
定価:1800
ISBN978-4-901241-10-6

[目次]
序. ストーリーまんがの源流
紙の量について
手塚治虫と赤本
ストーリーとコマ
コマ割りまんがの父・テプフェール
コマ割りまんがはどこから来たか

第1章 ストーリー・ページ・コマ
1. コマ割り表現の歴史
絵はいかに区切られたか
『ライモンドゥス・ルルス小約言』挿絵
「時間性コマ配置」と「関係性コマ配置」

2. ホガースとその時代
「絵を見ること」の大衆化
ホガース『ことの前後』

3. テプフェールと線
蛇行する線
「と」としての線
テプフェールの時代と視覚の変容
まんがとアニメにとっての1820年代
テプフェールの線はどこから来たか

第2章 絵・キャラクター・線
1 キャラクターとカリカチュア
ホガースの絵柄
キャラクター文学
図像と虚構
印刷によって制限される絵柄
ホガースのキャラクター表現

2. カリカチュア革命
カリカチュアの流行とアマチュア
カリカチュアをめぐる問題
モダン・カリカチュアの展開

3. テプフェール「観相学試論」
線とキャラクター
ペンで紙に自由に描くこと

4. シンボルとイメージ
絵と文
写真と映画

第3章 触覚的・通過・運動
1. 視覚的と触覚的
映画における触覚的な受容
建築としてのストーリーまんが
パサージュから都市へ

2. テプフェール以後の展開
パリでの反響
雑誌・新聞の時代と単行本
児童向けの絵本
ブッシュと動きの表現

3. 雑誌から単行本へ
定期刊行物とまんが
キャラクターとマーケティング
19世紀アメリカ
連載から単行本へ
戦前の日本における単行本

4. 近代メディアとまんが
アニメーションの出現とウィンザー・マッケイ
動きとキャラクター
トーキー時代のまんが
日本のアニメーションとストーリーまんが
ふたたび『新寶島』

主な参考文献
図版出展一覧
年表

カテゴリー: 書籍情報