カトゥーン部会2014年度第1回研究会


Ⅰ日時

2014920日(土)14001700

Ⅱ場所

早稲田奉仕園スコット・ホール2223号室

Ⅲ報告者

金澤宏明(明治大学兼任講師)

Ⅳ報告論題

20世紀転換期のアメリカ海外膨張の表象──政治マンガにおける視点の統辞構造及び展開の試論──」

 

Ⅴ報告内容要旨

 歴史「史料」としての政治マンガの分析手法を確認するため、図像内記号の読み考察した。これまでの研究では史学としての史料論及び同時代図像内記号の類型化を論じてきたが、本報告では作品の「読み」に際して、記号や表象とは別の統辞的性質が当該期の諸作品に内在しているか否かを考察した。この際、紙誌に掲載された政治マンガについては英語の読み(左から右への視点の移動)を、また雑誌の表紙や二つ折りの付録などの大判の図版では縦置きと横置きでそれぞれの視点移動の規定性を検討した。フロアからは演劇の舞台機能(上手や下手の概念)を比喩して検討すれば、そうした一種の統辞システムが機能している可能性があるとの指摘がなされた。                          (文責 金澤宏明)

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