カトゥーン部会2006年度第3回研究会


Ⅰ日時 2006年7月29日(土)14:00~17:00
Ⅱ場所 立教大学社会学研究科共同研究室 B327
Ⅲ報告者・報告題目
こうま すう(幸増信行)氏
「いつも漫画があった。最後に漫画があった」
Ⅳ研究会概要
こうますう氏から、ご自身の半生と漫画との関わりを語っていただいた。氏は、島根県浜田市に3歳まで住み、青少年時代は大阪で、20代前半で上京、33歳 で漫画家としてデビューした。絵本、絵物語を出発点として、マンガ月刊誌(「少年画報」「少年」など)に接しつつも、外国マンガ(バージルパーチ、スタイ インベック)や、成人週刊誌の4コママンガの簡潔な描写に関心を持っていた。中学・高校時代文学に傾倒し、かつイラストレーションの世界に憧れ上京した。 そのときは漫画からは離れたが、上京後の仕事の中で「大人の漫画」雑誌と遭遇し、東海林さだおや園山俊二らの「ストーリーギャグ」に引かれ、70年代半ば に、漫画家を生業とすることを決め現在に至っている、とのことであった。ご報告の後、聞き手兼司会の清水勲氏とこうますう氏との間で対談があり、休憩後、 参加者を含めた懇談となった。
イラストレーションへの動機について、1枚画の中に思想が反映されていることをこうますう氏はあげていた。さらに、カトゥーンニングについては、限られた時間が制約である反面スリリングな刺激となったことや、面白さにおける自分と編集(担当)
・読者のそれとのズレが作品制作上の難しさと同時に「面白さ」になったことを氏は述べた。こうした、「仕事」としてのカトゥーンニングの両義性から離れて、自らの位置を確認するために、制約なき表現活動として「個展」を開いているとも述べた。
その他、地方新聞掲載の1コマ漫画に関することへの質問、新聞社・雑誌掲載に関する契約の問題、カートゥーンの将来、など、1コマ漫画に関する様々な事柄に広がり、充実した会合となった。(文責 茨木正治)

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